神・時間術

 久しぶりに「ハウツー本」とか「自己啓発本」といわれるジャンルを読んだ。

 仕事が多すぎて本を読む時間自体が激減していたので、数時間で軽く読めるものを、と思って手に取ったものだ。案の定、書いてあることはこれまで他の本や雑誌で目にしてきたことが9割だったが、著者の実体験として書いてあるので納得感はあった。以下まとめ。

 

#著者の樺沢紫苑氏は精神科医である。書いてあることも、知識をひけらかすような記述は一切ないが、医学的な知見に裏打ちされている様子。

1.カーテンを開けて日光を浴びるようにした方が目覚めが良い。

2.人間の集中力には15分、45分、90分、といった区切りの目安がある。ただし個人差がある(90分には±10~20分程度の差異があるらしい)ので、自分に最適な分数は自分で見つける必要あり。

3.寝る前2時間は血糖値を上げる食事をしないほうがよい。血糖値が上がると睡眠時に出るはずの成長ホルモンが出づらくなって、疲労回復力が弱まる。色々と「良い睡眠」の作法はあるが、とにかく寝る前、2時間以内の食事は絶対に避けるべき、とのこと。

4.人間の脳は、視覚情報の処理に90%のキャパシティを使うと言われているので、休むときは「目を閉じる」のが重要。休憩時間にスマホなどを操作するのは逆効果。脳は休まらない。脳波を調べると、目を開いているときは「ベータ波」がほとんどだが、目を閉じるとすぐに「アルファ波」が出はじめる。

5.ストップウォッチを手にして制限時間を気にしながら仕事をすると生産性があがりやすい。

6.5分の仮眠でも、効果は大きい。あまりに眠いときは5分ほど寝てしまうのが良い。しっかり仮眠する場合は20~30分が最適。

7.運動は、脳に良い影響を及ぼす。30分程度の有酸素運動をすると、大雑把に言えば脳が育って集中力を高めるしやる気も出る。知的重労働には運動が必須。村上春樹も毎日欠かさずランニングしている。

8.毎日同じ時刻に起きて同じ時刻に寝るのが良い。体がサイクルを覚えるので集中力を得やすくなる。

9.8時間睡眠と比べて、6時間や4時間の睡眠の場合、認知能力が低下する。6時間を切ると明らかに集中力などが低下する。7~9時間の睡眠が良いという研究もある。

 

<現状>

1.知っていたし、実践している。

2.知っていたが、実践してない。今後活用してみる。

3.知っていたし、実践しようとしたが挫折。改めて実践する。

4.知らなかった。休憩時は積極的に目を閉じることにする。

5.知らなかった。実践してみる。

6.知っていた。仮眠をどこでどうやってとるのかが課題・・・

7.知っていたし、実践している。

8.知っていたし、実践しようとしたが挫折。仕事量を減らさないと実践できない。

9.知らなかった。個人差はあると思うが、7時間睡眠を実践してみたい。

 

大学生のときに読み漁ったので、社会人になってからはあえて読まない様に避けてきたが、たまには自己啓発本も良いのかもしれない。