最上の教育はWEBからは得られないと思う。

このリンクで取り上げられているビルゲイツ氏の発言にあえて反論してみる。

ビル・ゲイツ曰く「5年以内に最上の教育はウェブからもたらされるようになる」 | TechCrunch Japan

「ここ5年以内に、最高の教育リソースは無料でウェブ上に現れてくることになるでしょう」と、カリフォルニアのレイク・タホエで行われたTechonomyカンファレンスにてゲイツが発言した。「個々の大学などよりもはるかに良い教育を提供できるようになるでしょう」とのこと。

ゲイツ氏はこのように言っているらしいが、もしこれが教育を受ける側からみて、大学よりもWEBの方が質の高い体験を提供できるようになる」という発言なら間違っている。


単なる知識を得るためのツールとしてWEBを考えるなら、最高のツールと言ってよい状況になるかもしれない。
でも、学問を修めるときに重要なのは、体験であり、仲間(ライバル)だ。
体験するためには実験設備が必要で、それはWEB経由では操作できない。
仲間を得るためには同じ空間を共有するのが近道だ。
クラウドの登場で、コンピュータサイエンスに限っては事情が違うのかもしれないが、およそ一般的に考えてWEB経由で最高の教育を得られるというのは考えにくい。


一方で、大学とWEBとを比較して、どちらがより多くの人に安価かつ簡単に知識を得る機会を提供できるか、また、利用者に与える知識のレベルはどちらが高いのかといった観点で媒体そのものの存在価値・存在意義を総合的に評価した発言だとすればゲイツ氏の発言には納得だ。


リンクの記事からはゲイツ氏がどちらの意図で発言したのかイマイチわからない。
お盆に時間があればそのあたり英文で確認したいところだが、時間があるのかどうか…