おはなし信頼性

業務上の必要性に迫られて「おはなし信頼性」を読んだ。
QC、RM、QA、TQCなど、いわゆる品質管理や信頼性管理と呼ばれるモノゴトについて記載してある。最近は業務上でJIS規格を読み込むことがあるので、背景知識としてとても参考になった。
抜取検査方式などのQC手法が1920年代から開発されたものだということをこの本で初めて知った。しかし、開発から80年以上経過した2000年代においても、決してQC手法は一般的な知識ではない。こういったことを、高校生のころに、数学・物理・化学などの話と絡めて教えるべきだと思う。

【メモ】
・品質保証(QA;Quality Assurance)を目的として、信頼性管理(RA;Reliability Management)によって市場品質を確保し、品質管理(QC;Quality Control)によって工場品質を確保するのがTQC(Total Quality Manegement)だ。
1924年にW.A.Schewhartが管理図を発表したころからQC(但しStatistical quality management)が始まっている。1929年にはDodge.Romingが抜取検査を発表。
・1940年代、米軍用の真空管が、QCを行っているにも関わらず使用に耐えられず故障するのが問題になった。これが信頼性管理(RM)の始まり。
・信頼性の「管理」はmanagementと書き、品質の「管理」はcontrolと書く。

おはなし信頼性 (おはなし科学・技術シリーズ)

おはなし信頼性 (おはなし科学・技術シリーズ)