google日本法人名誉会長 村上さんの講演 その1

3/13(土)にグーグル日本法人名誉会長 村上憲郎さんの話をきいてきた。
分かりやすく面白い話で、110分の講演はあっという間に終わった。エリックシュミットの講演をYouTubeの動画でみたことがあるけれど、それと似ていて、聴き取り易い発音でゆったりとしゃべる印象だった。

その話の中で意外とはっきりとは知らなかったこと、面白かったことを箇条書きでまとめてみた。

グーグルの特徴をシンプルに表現したスライド(講演で使われたものを私が複製してみた)

  • ユーザーには無料で、できるだけ広告収入だけで、優れた技術によってミッションを実現する。これがグーグルの基本。巷でグーグルについて言われていることで上のページに反することがあれば、それは違うなと思って欲しい。(上の絵はもちろん私が書いたものだが、ほぼ同じスライドが表示されていた)
  • グーグルはユーザーにコンテンツの場所を指し示すだけ。コンテンツは所有しない原則がある。
  • グーグルは「コンテンツの無料化」を推し進めているわけではない。コンテンツとユーザーをブリッジする部分を無料で提供しているだけ。
  • 収入は広告収入のみが理想。できれば100%広告収入にしたい。現在、収入の97%が広告収入で、3%は Google Apps の収入。
  • 人類社会が存続する限り、広告(何かを伝達するサービス)は無くならないと考えており、これに絞ってシンプルな収益構造で運営したい。
  • 2009年度で2兆数千億の収入。社員20,000人。
  • グーグルのサービスはクラウドコンピューティングでまかなわれている。
  • クラウドコンピューティングは、現在のコンピューターの世界ではもっとも安価な仕組み。

・・・長くなるので、明日以降につづく。