違和感を覚える言葉

最近流行っている言葉のうち、違和感を覚えるもの。

-社会起業(Social Venture)
 言葉の定義が曖昧すぎる。なんだか「エコ」と同じでウソ臭い。社会起業家と呼ばれる方々は面白いヒトが多くて好きだけれど、この呼び方は嫌だ。社会起業というとなんだか「よいことをしている」という印象があるが、世の中の課題を解決するために存在しているのは、何も最近流行の分野に限ったことじゃない。永く続く企業は、何らかの形で社会の課題解決に役立っているからこそ続いているのであって、その意味では全ての起業は社会起業だといえるはずだ。何をいまさら、と思ってしまう。


-「みんなでひとつになって」「チーム一丸」
 サッカー日本代表に関してよく使われる言葉。これもなんだか違和感を覚える。チームに一体感は必要だが、それはむしろ、個々の選手が自分の特徴を上手く表現した場合にそうなるのであって、「ひとつになろう」という意識を持ったからといって一体感が生まれるものではない。各個人が自らを際立たせる意識を持ってこそ、つまり各個人が自律してこそ、有機的な連携が可能になる。もちろん選手たちはそんなことは当然理解した上で口に出しているのだろうが、どうもそういう言葉が多いことに辟易している。