日本は世界5位の農業大国

面白い本だった。農林水産省を真っ向から批判しまくっている。食料自給率という指標が農林水産省による恣意的な政策形成に利用されている、あまり意味のない指標だということを主張している本だ。

今現在よく使われるのは「カロリーベースの食料自給率（40％程度）」だが、これを生産額ベースで捉えた食料自給率に捉えなおすと、66％に向上するらしい。

世界の農業生産額でみると、日本は第5位だそうだ。1位中国（人口13億）、2位アメリカ（人口3億）、3位インド（人口12億）、4位ブラジル（人口2億）、5位が日本（人口1.3億）で6位フランス（人口0.65億）。

日本の生産額は800億ドル程度で、米国はおよそ1500億ドル。
一人当たりの生産額で考えると、日本と米国はそう変わらないが、やや日本が有利。フランスはおよそ550億ドルで、一人当たりの生産額は日本より多い。

データが多用されていて、かなり面白かった。食料自給率に関する違和感が解消された。