僕たちはガンダムの「ジム」なのか。

だいぶ久しぶりにビジネス書を買って読んだ。
体調が悪く、どうしても業務に向かう気力がわかなかったからだ。

僕たちはガンダムのジムである

僕たちはガンダムのジムである

タイトルからして「よい意味でどうでもいい」感覚で読める本で、
期待通りあっさりしていてユーモアのある本だった。

地に足つけていこうぜ、地味な脇役でも希望と誇りを持って働こうぜ、
という、サラリーマンと若者に向けた真面目な応援本。

自分にとって新鮮だったのは、
80年代に「フリーター」という言葉を創り出したのがリクルート社であり、
当時は非常に前向きな社会的ポジションとして取り沙汰されていて、
それが今のノマドワーカーブームと似ている、という著者の指摘。

思うに、フリーターという言葉が流行れば流行るほど
リクルートのビジネスには有利だったはずで、
いわゆるマーケティングの一環として「フリーター」という概念が
生み出されたのだろう。

ノマド」というのも、同じように考えるならば、
通信機器やネット関連サービス、クラウドデジタルガジェットなどに関連した
ビジネスを行う人たちにとっては、それが流行れば流行るほど自分たちの
事業に有利なわけで、やはりマーケティングの要素を無視できない。

これも良い意味でどうでもいいことなのだけれど、読んでいてそんなことを思った。